白内障 CATARACT

水晶体が白く濁る病気。
手術で視力回復が
見込めます。

Check Point 当てはまる項目はありませんか?

  • 視界が、ぼんやりとかすんで見える
  • 視力が低下してきたと感じる
  • 以前よりも、日光や電灯などの光を眩(まぶ)しく感じる
  • 暗い時と明るい時で、物の見え方が違う

眼球の中の水晶体は本来、透明な組織。カメラのレンズのように、外からの光を集めてピントを合わせる働きをしています。この水晶体が、加齢などによって白く濁(にご)るのが白内障という病気です。濁ってピントが合いにくくなるため視力の低下や眩しさ、近視が強くなるなどの症状が現れます。
濁りは改善できないため、水晶体を手術で取り除いて「眼内レンズ」と呼ばれる人工の水晶体と交換して視力の回復をはかります。

正常な透明の水晶体は、外からの光を集めてピントを合わせる働きをします。

正常な透明の水晶体は、外からの光を集めてピントを合わせる働きをします。

濁った水晶体は光が正常に通過しないので、乱反射して眩しく感じたりピントが合わずぼんやり見えたりします。

濁った水晶体は光が正常に通過しないので、乱反射して眩しく感じたりピントが合わずぼんやり見えたりします。

本来透明なはずの水晶体という組織が、段階を経てだんだんと濁っていきます。初期症状として眩しさや目のかすみが現れる、近視が進む、明るいところで見えにくくなるなど、症状が進んでいきます。
また、混濁(こんだく)は、進行の程度により4つに分類されます。

白内障 白内障

治療法

症状の進行段階によって治療法が異なります。白内障は放置すると緑内障を併発する可能性があるので、気になる症状が現れたら早めに眼科を受診しましょう。段階別の治療方法は次の通りです。

第1段階 生活や仕事に支障がない時期  

やや視力の低下はあるものの、支障なく日常生活や仕事ができる段階では、ピレノキシン製剤やグルタチオン製剤による点眼治療が基本です。ただし、これは症状が進むのを遅らせる治療法であり、水晶体の濁りを改善することはできません。

第2段階 生活や仕事に支障が出てきた時期

目がかすむ、ピントが合わずぼやけて見える、眩しい…などの症状が進み、日常生活や仕事がしにくくなったら外科的手術で治療します。一般的に行われているのは超音波乳化吸引術です。濁った水晶体を、超音波を利用して取り除いたあと眼内レンズを挿入する手術です。眼内レンズには単焦点眼内レンズとメガネの使用頻度を減らせる多焦点眼内レンズがあります。

日常生活での注意点

  • 糖尿病などの生活習慣病を防ぐ
  • 規則正しい生活を心がける
  • バランスの良い食事を心がけ、肥満を避ける
  • 紫外線を防ぐために屋外ではサングラスや帽子を着用する
  • 喫煙は避ける
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