涙の量や質が変化し、
目の潤いが低下して
多様な症状が現れます。
Check Point 当てはまる項目はありませんか?
- 目が疲れやすい
- 目やにが増えた
- 目にゴロゴロする不快感がある
- 目に痛みがある
- 目がかゆい
- 目が赤い
- 物がかすんで見える
- 理由なく涙が出る・理由があっても涙が出ない
- 光を眩(まぶ)しく感じる
- 目が乾いている
- 目が重たいと感じる
5つ以上の場合、ドライアイの可能性があります。
涙(涙液)は涙腺から分泌され、まばたきで目の表面に広がります。涙は油層・液層・ムチン層から成り、目の乾燥を防ぐほか殺菌、洗浄、目に必要な栄養の補給、黒目の表面を滑らかに保つなどの働きをします。その分泌量が減ったり成分バランスがくずれたりすると蒸発しやすくなり、目を守る働きが弱まるのです。このような状態がドライアイで、目の表面が乾いて傷つきやすくなり、かすみ、不快感、目の疲れなどが生じます。原因は加齢、目の酷使、環境など様々。放置せずに眼科に相談しましょう。
目の細胞を覆っていた涙液の量が減り、成分のバランスがくずれることで、目の細胞表面に乾いた部分が生じ、傷つきやすくなります。
治療法
ドライアイのおもな原因は、加齢、生活習慣、住居や職場の環境、パソコンの長時間使用など日々の積み重ねであることが多いため、放置すると悪化して角膜や結膜を傷めます。また、目や体の病気が原因の場合もあるので、自己判断せず早めに眼科を受診し、原因と症状に適した治療を始めましょう。
点眼液による治療
涙の液層、油層それぞれに働きかける点眼液を用いて、涙全体を安定した状態にする治療が行われます。
液層の水分を補うには、人の涙に近い成分(おもに塩化ナトリウムと塩化カリウム)の人工涙液を治療薬として点眼することで涙の量を増やします。また、ムチン層の状態を正常に保つには、保湿作用のあるヒアルロン酸ナトリウムによる点眼液を用い、乾燥によって傷ついた目の表面の細胞を治療します。
涙点プラグによる治療
涙は目の表面から蒸発するとともに、涙点という排出口から放出されていきます。この涙点にシリコーン製などの小さな涙点プラグで栓をして涙が流れ出るのを防ぎ、表面に留まる涙の量を保つ治療法です。
涙点閉鎖術による治療
涙点プラグでも効果が得られない場合には外科的な治療法が行われます。涙点を焼いて閉じる涙点閉鎖術です。
日常生活での注意点
- パソコン作業、読書、運転などは、定期的に目を休めながら行う。
- パソコンやスマホ他のデジタル機器は、目より下に置いて見る。
- テレビやデジタル機器のモニターに、日光や照明の光が映り込まないようにする。
- 加湿器などで部屋の湿度を一定に保つ。
- 涙の蒸発を少しでも防ぐため、サイドパネル付きのメガネ、ゴーグルを使う。