多焦点眼内レンズについて
白内障手術の進歩とともに、挿入するレンズもさまざまな種類が開発されています。
現在一般的に使用されている「単焦点眼内レンズ」は、遠くなら遠くだけ、近くなら近くだけ…というように1つの距離に焦点を合わせたレンズです。手術後は濁りがなくなり見やすくなりますが、遠くと近くの両方がくっきり見えるわけではありません。
一方「多焦点眼内レンズ」は遠距離と近距離に焦点を合わせられるよう設計された遠近両用レンズです。「単焦点眼内レンズ」と同じように挿入でき、見える範囲がより広く自然になります。
レンズの種類による見え方の違い

単焦点眼内レンズ(ピントを遠くに合わせた場合)
遠くの時計や風景は見ることができますが、携帯電話など近くを見るときにはメガネが必要になります。

単焦点眼内レンズ(ピントを近くに合わせた場合)
携帯電話など近くは見ることができますが、遠くの時計や風景を見るときにはメガネが必要になります。

多焦点眼内レンズ
遠くにも近くにも焦点が合いやすくなります。遠くの時計や風景、近くの携帯電話にもピントが合い、メガネなしで見える範囲が広がります。
注意点
メガネの必要性について
作業内容や見たいものの位置によっては、メガネをかけた方が見えやすいこともあります。術後メガネの装用が全く不必要になるわけではありませんが、日常生活においてメガネをかける頻度を減らしたい場合におすすめです。
順応期間について
手術後、多焦点眼内レンズでの見え方に少しずつ慣れていく必要があります。年齢や個人差がありますが、一般的には数ヵ月程度といわれています。
見え方について
多焦点眼内レンズは、若い頃のような見たい位置に自由にピントを合わせられる元来の水晶体とは異なり、位置によっては見えにくいことがあります。また暗いところではまぶしさを感じることがあります。
手術の費用について
多焦点眼内レンズは平成19年に厚生労働省の認可を受けましたが、現在保険が適応されていません。ご希望の場合は自費診療になります。詳細についてはお問い合わせください。