2014年06月
少しずつ初夏の気配を感じる季節になりましたね。
さて、今回はお子さんに多く見られる仮性近視について
お話ししたいと思います。
近年、子どもの近視が増えてきています。
ただ、子どもの近視は大人の近視と違い、
一時的な調節麻痺や緊張性のいわゆる「仮性近視」の場合があります。
近視になったからといって、すぐにメガネをかけるのではなく、
まずは本当に近視なのか、一時的なものなのかを検査する必要があります。
学校の検診は授業の合間にすることが多く、
調節力が大人より強い子どもの場合は、
教科書など近くを見た後にすぐ検査をすると、近くにピントがあったままになってしまい、
遠くが見えない「近視」の状態になっていることがあります。
これが一時的な近視です。
眼科では機械による他覚的な屈折力(近視・遠視・乱視の度数)を測定
裸眼(メガネなし)の視力測定
自覚的な矯正視力(近視・遠視・乱視のメガネをかけて見やすくなるか)の測定
を行います。
必要に応じて仮性近視や調節緊張による近視や遠視なのかを検査するために
「雲霧法」や「「目薬を使用する検査」を行う場合もあります。
当院では仮性近視に対し、以下の治療を行っています。1週間に1回、機械を使って目の訓練をします。
夜寝る前に1回、目薬を点眼してもらいます。
訓練の効果をみるため、4週間に1回のペースで視力を測り、診察をします。
【目の訓練について】
ワック(woc)という機械の中にあるスライドを5分間くらい見ます。
自動的に遠くや近くを見たりすることで目の緊張、疲れをとる機械です。
これにより、目の毛様体筋の緊張を取り、仮性近視の改善を促します。
効果を期待するためには、週に1回ほどの使用をおすすめしています。
【夜寝る前の目薬について】
目の毛様体筋の緊張をとる目薬を点眼します。
点眼後30分ほどで毛様体筋の緊張が取れ、その状態が3~4時間続きます。
毎日夜寝る前にさして頂き、仮性近視の改善を促します。
訓練は3ヶ月から6ヶ月くらい経過をみていきます。
視力が改善しない場合や学校の授業などの生活に支障がある場合は、
メガネの作成・相談をお受けします。
お子さんの視力に心配があるときは、遠慮なくご相談下さいね。
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