2010年07月
梅雨が明けたと思ったら、
毎日、暑い日が続いてますね。
皆様、熱中症などには
十分気をつけて下さいね。
さて先日、お昼休みを利用して、
ファイザー(株)さん主催の
勉強会を行いました。
勉強会の内容は、
「目薬を1度に何滴さしているか」
「点眼後、どのような行動をしているか」
など、点眼方法に関する実態調査をもとに
勉強・見直しをしていきました。
そこで勉強会で習った内容を
クイズ形式で皆様にお伝えしたいと思います。
Q1.あなたは目薬をさす時、1度に何滴さしますか?
A.1滴 B.2滴 C.3滴以上
A. 1回の点眼量は1滴です。(洗浄目的などを除く)
点眼薬の1滴量は30~50uLであるのに対し、
結膜嚢に入るのは約30uLです。
点眼量を増やしても大部分は結膜嚢からあふれ出るか
涙点から涙嚢を通って鼻涙管へ排出されます。
Q2.あなたは目薬をさした後、どのような行動をしていますか?
A.眼をぱちぱちさせている
B.しばらくの間、眼を閉じている
C.しばらくの間、眼を開けたままじっとしている
D.特に何もしない
A. 点眼後は1分間眼を閉じる。
この際に、まばたきをせず目頭を軽く押さえます。
これは鼻涙管へ薬剤が流れ出ることを防ぎ、
効果を高めるためです。
2種類以上の点眼薬はできれば、5分間隔をあけましょう。
先に点眼した液が後に点眼した液によって洗い流されるのを
防ぐことが目的です。
Q3.あなたは下記のような経験をしたことがありますか?
A.誤って、眼の外に点眼してしまった。
B.点眼容器がまぶたやまつ毛に接触してしまった。
A. あふれた点眼液は清潔なガーゼやティッシュで拭き取りましょう。
あふれた点眼液は、その成分や添加剤により
まぶたなどに炎症を起こす可能性もあります。
B. 点眼薬の汚染防止
手には多くの雑菌が存在するため、
点眼前には手洗いすることが重要です。
点眼薬のキャップを外すときにも、容器の先に指が
触れないように注意が必要です。
容器の先が眼に触れると涙液が逆流し、点眼容器内の
薬液がメヤニなどで汚染されるおそれがあります。
..........
眼の真ん中に点眼する必要はないので
片方の手で下まぶたを引いて
下まぶたの内側に落とすようにすれば
安全に確実に点眼しやすくなりますよ。
この勉強会を通じて、
私たちも改めて点眼方法と注意点を
見直すことができました。
今後も皆様が当院へ来院の際には
良い情報提供ができるよう
日々頑張っていきたいと思います。
先日もお伝えしましたが、
当院では白内障手術の他に
緑内障の治療にも力を入れております。
緑内障の新治療薬の紹介を
以前よりしていますが、
今回は参天製薬(株)より
新しい点眼薬
コソプト配合点眼液 の登場です。
コソプト配合点眼液は
チモロールマレイン酸塩(製品名:チモプトール)
とドルゾラミド塩酸塩(製品名:トルソプト)
の2剤を組み合わせた薬剤です。
コソプトの作用
緑内障とは、眼の中の「房水」という水が
増えることや、その房水の流れが遮られてしまう
ことによって、眼圧が上がり、視神経が圧迫されることにより
視神経が損傷を受け、視野が欠けていくという病気です。
コソプトはその「房水」が作られるのを抑えることにより、
眼圧の上昇を抑える薬剤です。
このコソプトは1998年にアメリカで承認され、
現在では世界の約90カ国で承認されている薬剤です。
基準の厳しいアメリカのFDAでも承認されているので、
使用実績も豊富にあるようです。
点眼回数がこれまでよりも少なくて済みます!
点眼回数は「1日2回」です。
これまで同系統の薬剤ですと
3~5回だった点眼回数が2回で済みます。
そのため、点眼と点眼の間隔をあけることも
減らすこともできます。
点眼回数は減っても効果は従来どおりです。
(臨床試験で証明されています)
また、室温で保存できるので、
冷蔵庫に入れる必要はありません。
このように、新しい薬剤が
出来たことからも、今後もよりよい治療を
患者様に提供できるようになるかと思います。
ご興味・ご質問のある方は院長・スタッフまで
お気軽にご相談下さいね。
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