2013年08月
残暑お見舞い申し上げます。
まだまだ、暑い日が続きますね。
今日は、白内障についてお話ししたいと思います。
白内障とは、目の中の水晶体(レンズ)が濁る病気です。
そのため、視力が低下し、
◎かすんで見える
◎明るいところへでると、まぶしくて見えにくい
◎メガネが合いにくい
などの症状が出ます。
白内障で最も多いのが、加齢に伴う、老人性白内障です。
60歳代で70%、70歳代90%、80歳代でほぼ100%の人に、
白内障による視力低下がみられます。
予防法
点眼液、内服による薬物療法を続ける
偏食をさけ、バランスのよい食事をとる
強い紫外線、放射線をさける
白内障が進行し、水晶体が混濁すると、薬で回復することは難しく、
手術以外に視力回復する手段はありません。
手術について
当院では、日帰り手術をしています。
点眼にて、麻酔を行い、手術中に痛みを感じることは、ほとんどありません。
白内障手術は、水晶体の濁りを取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を移植する手術をします。
眼内レンズは、一生そのままで大丈夫です。
当院でも、最新バージョンの白内障超音波装置(INFINITI)の導入し、
低侵襲でより安全な手術を提供しております。
手術時間は、10分前後で、その後、感染予防の点滴をしてもらいます。
手術後、眼球保護のため、眼帯を装着してもらいます。
目をこすったり、直接触ったりしないように、注意してください。
次の日には、眼帯は外れ、ホコリやごみが入るのを防ぐため、保護メガネを一週間かけてもらいます。
費用
1割負担 片眼 約15,000円
3割負担 片眼 約45,000円
眼内レンズについて
通常、遠くか近くのどちらかにピントを合わす、単焦点レンズが主流です。
遠くと近くにピントがあう、遠近両用の眼内レンズ、多焦点レンズや、
乱視矯正できるトーリックレンズもあります。
目の状態で、適応できないこともあるのでご相談ください。
火、水曜日の午後は、白内障手術の相談日です。
気になることがあれが、お気軽にご相談下さい。
連日、厳しい暑さが続いていますね。
強い日差しで日焼けや紫外線が気になる季節です。
紫外線はお肌だけではなく、目にも影響を与えています。
今回は紫外線が目に与える影響についてお話したいと思います。
紫外線が原因とされる目の病気
◆白内障
目のピントを合わせるレンズである水晶体が濁って、視力が低下する病気です。
老化が主な原因とされていますが、近年では紫外線の影響も懸念されるようになりました。
◆翼状片
結膜(白目)の組織が角膜(黒目)に向かって三角形に伸びてくる病気です。
乱視や視力低下を引き起こし、場合によっては手術での除去も必要となります。
紫外線照射量の多い地域に住んでいる人や、農業など屋外の仕事が多い人に多くみられます。
◆ゆきめ(光誘発性角膜炎)
スキー場や雪山などで、雪に反射した強い紫外線を浴びると、ゆきめ(雪眼)になります。
強い痛みや充血、流涙のなどの症状で目が開けられなくなります。
雪面に限らず、砂浜や水面など紫外線の反射が強いところでも起こることがあります。
紫外線から目を守るための対策
◆帽子や日傘を使用する
◆紫外線をカットできるサングラスやコンタクトレンズを使用する
サングラスを選ぶときのポイント
◆紫外線をカットする加工がされているものを選ぶ
◆顔にフィットするものを選ぶ
まず注意したい点は、紫外線をカットすることとサングラスの色は関係がないということです。
色を濃くすると可視光線(目に見える光)はカットできますが、紫外線をカットすることはできません。
サングラスを選ぶときは、紫外線を遮断する加工がされているものを選びましょう。
サングラスの色については、濃い色のサングラスは瞳孔が開くため、
紫外線を多く目の中に取り入れてしまう可能性もあります。眩しくない程度の色を選びましょう。
もうひとつは、顔の形にあったサングラスを選ぶことです。
レンズと顔の間に隙間がありすぎると、そこから紫外線が目に入りこんでしまいます。
目の全体を覆うようなある程度の幅のあるもの、顔の形にフィットするサングラスを選びましょう。
その他にも遮光レンズといって、目に害となる光をカットするように工夫されたレンズもあります。
普通のサングラスとの違いは、眩しさの原因とされる短い波長の光を選択的にカットし、
それ以外の明るさを感じる波長の光は透過するように作られていることです。
そのため、普通のサングラスよりもまぶしくなく、明るく自然な視界を得ることができます。
紫外線は3月〜4月頃から急に増え始め、8月頃にピークを迎えます。
まだしばらくは暑い日が続きそうです。
熱中症など体調管理に気をつけつつ、紫外線からも目や体を守っていきましょうね。
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