2014年02月
アルコン株式会社の方のご協力により、目薬の勉強会が行われました。
内容は花粉症と緑内障の目薬のお話でした。
【花粉症の目薬ついて】
花粉の飛ぶ季節となり、目のかゆみなどのアレルギー症状に
お悩み方も多いのではないでしょうか?
抗アレルギーの目薬にはたくさんの種類がありますが、
目薬によって効果や使用感などは異なります。
今回はその違いについてのお話です。
初期療法として、花粉が飛び始める約2週間前から予防的に点眼することで
症状を軽くする効果があるのがメディエーター遊離抑制作用をもつお薬です。
ヒスタミンなどのメディエーターを放出する肥満細胞を安定化させ症状を抑える働きがあります。
しかし、効果発現には比較的時間がかかると言われています。
パタノール、アレジオン、ザジテンといった目薬に含まれます。
一方、 ヒスタミンH1受容体拮抗作用をもつお薬は、
ヒスタミンH1受容体をブロックするので効果発現が速いのが特徴です。
パタノール、アレジオン、リボスチン、ザジテンといった目薬に含まれます。
使用感については、涙液に近いpHのものがしみにくい と言われています。
パタノールやアレジオンは涙液に近い中性よりで刺激性が少ないですが、
ザジテンは酸性よりで刺激性があるため、しみる感じがあります。
花粉症の治療は、目の状態にあわせてお薬を選択していきます。
症状が強い場合は、ステロイド剤などの炎症を抑える目薬を併用することもあります。
花粉症でお困りの方は、早めの対策・治療をおすすめします。
【緑内障の目薬について】
アルコン株式会社から発売されている
トラバタンズ点眼液とデュオトラバ配合点眼液のお話です。
トラバタンズ点眼液
眼の傷やドライアイの原因になる防腐剤ベンザルコニウム塩化物(BAC)を含まない
プロスタグランジン系の緑内障の目薬です。
単剤でも眼圧を下げ続ける効果の高い目薬です。
デュオトラバ配合点眼液
トラバタンズと同様にBACを含まない目薬です。
トラボプロスト(商品名:トラバタンズ)とチモロールマレイン酸塩(商品名:チモプトール)の
2剤を配合した目薬になります。
配合剤にすることで、使用する目薬の本数や点眼回数を減らすことができます。
緑内障の目薬もたくさんの種類があります。
目の状態にあったお薬を継続して使用することが大切です。
お薬について気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。
今後も、定期的に院内で勉強会を行い、学んだことを業務に役立てていきたいと思います。
テクニスオプティブルー
白内障手術の際に使う眼内レンズの一つです。
≪エイエムオージャパン株式会社より≫
眼内レンズは、近年、極小化し、開発改良が進んでいます。
単に『見える』ではなく、『より良く見える』、見え方の質を考える時代になりました。
今回、3月3日発売となるこの眼内レンズは、
プリロード型で、レンズがインジェクターにセットされているものです。
そのため、レンズが清潔のまま眼内に挿入できます。
とても魅力的な眼内レンズです。
この眼内レンズの特徴についてお話ししましょう
新登場となる眼内レンズ「テク二スオプティブルー」は、
暗所視やサーカディアンリズム同調に重要な役割を果たす青色光を透過し
網膜への影響が懸念される短波長領域の光(UV、紫色光)を選択的にカットするという
新しいコンセプトをもとに開発されました。
また、
グリスニング発生の低減や後発白内障(PCO)の抑制などに優れたテクニステクノロジーが搭載された
非球面着色眼内レンズです。
患者さまのQOV(クオリティオブビジョン)およびQOL(クオリティオブライフ)の向上を目指した製品です。
【製品名】
テクニス オプティブルー ワンピース
【主な製品特長】
• サーカディアンリズム同調に重要な役割を果たす青色光を透過させ、UVと紫色光をカット
• グリスニングの発生が少ない光学部素材
• 製品の品質を保持するためにクライオレースカット製法を採用
• 眼全体の球面収差をほぼゼロに低減する光学部デザイン
• 後発白内障(PCO)抑制に優れたPROTEC 360°バリアエッジデザイン
• Tri-Fix デザイン(光学部と支持部の3 点で固定)による長期にわたる安定性
最新の情報に目を見張りながら、
当院でも、より良いものを、皆様に提供できるよう、
取り組んでいきたいと思います。
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