アルコン株式会社の方のご協力により、目薬の勉強会が行われました。
内容は花粉症と緑内障の目薬のお話でした。
【花粉症の目薬ついて】
花粉の飛ぶ季節となり、目のかゆみなどのアレルギー症状に
お悩み方も多いのではないでしょうか?
抗アレルギーの目薬にはたくさんの種類がありますが、
目薬によって効果や使用感などは異なります。
今回はその違いについてのお話です。
初期療法として、花粉が飛び始める約2週間前から予防的に点眼することで
症状を軽くする効果があるのがメディエーター遊離抑制作用をもつお薬です。
ヒスタミンなどのメディエーターを放出する肥満細胞を安定化させ症状を抑える働きがあります。
しかし、効果発現には比較的時間がかかると言われています。
パタノール、アレジオン、ザジテンといった目薬に含まれます。
一方、 ヒスタミンH1受容体拮抗作用をもつお薬は、
ヒスタミンH1受容体をブロックするので効果発現が速いのが特徴です。
パタノール、アレジオン、リボスチン、ザジテンといった目薬に含まれます。
使用感については、涙液に近いpHのものがしみにくい と言われています。
パタノールやアレジオンは涙液に近い中性よりで刺激性が少ないですが、
ザジテンは酸性よりで刺激性があるため、しみる感じがあります。
花粉症の治療は、目の状態にあわせてお薬を選択していきます。
症状が強い場合は、ステロイド剤などの炎症を抑える目薬を併用することもあります。
花粉症でお困りの方は、早めの対策・治療をおすすめします。
【緑内障の目薬について】
アルコン株式会社から発売されている
トラバタンズ点眼液とデュオトラバ配合点眼液のお話です。トラバタンズ点眼液
眼の傷やドライアイの原因になる防腐剤ベンザルコニウム塩化物(BAC)を含まない
プロスタグランジン系の緑内障の目薬です。
単剤でも眼圧を下げ続ける効果の高い目薬です。デュオトラバ配合点眼液
トラバタンズと同様にBACを含まない目薬です。
トラボプロスト(商品名:トラバタンズ)とチモロールマレイン酸塩(商品名:チモプトール)の
2剤を配合した目薬になります。
配合剤にすることで、使用する目薬の本数や点眼回数を減らすことができます。
緑内障の目薬もたくさんの種類があります。
目の状態にあったお薬を継続して使用することが大切です。
お薬について気になることがありましたらお気軽にご相談下さい。
今後も、定期的に院内で勉強会を行い、学んだことを業務に役立てていきたいと思います。
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