いよいよ本格的な寒さになってまいりました。
皆さん、白内障についてご存知ですか?
眼科に来院される年配の患者様が、
しばしば「私は、白内障があるんですか?」と口にされます。
中には、白内障があることに驚かれる患者様もいらっしゃいます。
白内障の大半を占める加齢性白内障は、
白髪や肌のシミと同じで、歳とともに誰にでも起こる変化で、
60歳代では60%以上、80歳を過ぎると、なんと90%以上の
人が生じてくるのです。
治療には大きく分けて、薬物療法と外科的治療(手術)があります。
今回は、白内障手術の歴史について少しお話しましょう。
進化し続ける白内障手術
昔の手術は、水晶体全体を取り出す手術だった為、
角膜を大きく切り開く必要があり、入院での手術が必須でした。
また、術後も厚い凸レンズのメガネによる矯正が必要となっていました。
眼内レンズが改良されて、切開創は年々小さくなってきました。
1980年代には11ミリ切開していたのが、
90年代には6ミリ、2000年代に入ると4ミリになり、
今ではわずか2~3ミリの切開で行えるようになりました。
さて、切開創が小さいと何がいいのでしょうか。
切開創が小さいことで、術後乱視が軽減でき、
術後の感染症を減少できます。
これによって、手術による眼への負担が減り、
安全性も高まりました。
白内障手術の方法・技術に加え、
機械・眼内レンズの進歩により、手術の適応も広がり、
比較的早い段階での手術も可能となったのです。
近年に至っては、術後視力がでるのが前提で、
見え方の質(QOV)が求められています。
当院でも最先端の手術を行っております。
お一人おひとりを大切に・・・安心、満足のいく手術を提供していきます。
今月末に名古屋で開催される日本眼科手術学会に参加してきます。
新しい情報を皆様に発信していけるよう、しっかりと学んできますね。
1月27日(金)~28日(土)
日本眼科手術学会総会への参加のため、
休診させていただきます。
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