昨日までは、雨が凄かったですね。
今日は、雨も降らず久々に落ち着いた天気でした。
今日は、テレビでもたくさん取り上げられていた46年ぶりの皆既日食でしたね。
日食グラスを利用して、生で日食をご覧になった方もいらっしゃると思いますが感動したでしょうね
もちろん、当院は、診療中だった為、じっくりと観測をするということは難しかったですが、辺りが暗くなってきたなぁというのは、実感することが出来ました。
後でテレビの映像を見るだけでも、神秘的で美しくて、感動しました。
日食を観測できる今日を迎える前から、「肉眼では絶対に見ないように」などと注意の呼びかけがテレビでも度々あったのをご存知の方も多いと思います。
では、なぜ太陽を肉眼で見てはいけないのでしょうか?
さて今回は、日食網膜症についてお話をしたいと思います。
まず、病名の説明からです。
日食観察に伴う網膜障害のことを「日食網膜症」と呼びます。
人間の目の奥には、網膜という薄い膜状の組織がありますが、分かりやすくカメラに例えて説明すると、これはフイルムにあたる部分です。
太陽の光には、見えている光のほかに、目に見えない赤外線や紫外線が含まれています。
その中でも、波長の短い光(500ナノメーター前後)は、網膜の網膜色素上皮という部分のメラニン色素に吸収されて光化学反応がおきて視細胞が障害されます。
網膜の損傷が怖いのは、痛みがありません。
手や足の火傷のように熱さ痛さから、火から体を瞬時に遠ざける反射行動が起きないようです。
虫眼鏡で、黒い紙が焼けるのと同じように、眼球にはレンズがあり網膜を焼いてしまう恐れがあります。
日食網膜症の自覚症状としては、太陽を見た直後に眩しさや充血があり、翌日には視力低下や暗点があるようです。視力障害は、数週から数ヶ月で回復することが多いですが、中には、視力障害が残ることもあるようです。
このブログを読まれた方は、何か怖いイメージがついてしまったかもしれませんが、今回の皆既日食をついつい肉眼で見てしまって、上記の様な何かいつもと違うなぁっていう症状があれば、早めの眼科受診をお勧めします。
受診して、何も異常なければ安心ですしね。
月別アーカイブ
- 2024年6月 (2)
- 2024年5月 (1)
- 2023年12月 (2)
- 2023年11月 (1)
- 2023年10月 (2)
- 2023年7月 (1)
- 2023年6月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年3月 (1)
- 2023年1月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年10月 (1)
- 2022年9月 (1)
- 2022年7月 (1)
- 2022年5月 (2)
- 2022年3月 (1)
- 2022年1月 (1)
- 2021年7月 (2)
- 2021年5月 (2)
- 2021年4月 (1)
- 2021年3月 (1)
- 2021年1月 (1)
- 2020年12月 (1)
- 2020年10月 (1)
- 2020年9月 (2)
- 2020年6月 (1)
- 2020年5月 (2)
- 2020年3月 (2)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (2)
- 2019年12月 (2)
- 2019年11月 (3)
- 2019年10月 (2)
- 2019年8月 (1)
- 2019年7月 (3)
- 2019年5月 (2)
- 2019年1月 (1)
- 2018年10月 (2)
- 2018年8月 (1)
- 2018年6月 (2)
- 2018年5月 (2)
- 2018年4月 (2)
- 2018年3月 (2)
- 2018年2月 (1)
- 2018年1月 (1)
- 2017年11月 (1)
- 2017年10月 (2)
- 2017年9月 (2)
- 2017年8月 (1)
- 2017年7月 (2)
- 2017年6月 (1)
- 2017年4月 (2)
- 2017年3月 (1)
- 2017年2月 (1)
- 2017年1月 (1)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (1)
- 2016年7月 (1)
- 2016年6月 (1)
- 2016年3月 (3)
- 2016年2月 (1)
- 2016年1月 (1)
- 2015年12月 (1)
- 2015年10月 (1)
- 2015年8月 (2)
- 2015年7月 (1)
- 2015年6月 (1)
- 2015年5月 (1)
- 2015年4月 (1)
- 2015年2月 (1)
- 2015年1月 (1)
- 2014年11月 (1)
- 2014年6月 (1)
- 2014年5月 (1)
- 2014年4月 (1)
- 2014年2月 (2)
- 2014年1月 (1)
- 2013年12月 (2)
- 2013年11月 (1)
- 2013年10月 (1)
- 2013年9月 (1)
- 2013年8月 (2)
- 2013年6月 (1)
- 2013年5月 (1)
- 2013年4月 (1)
- 2013年3月 (1)
- 2013年2月 (1)
- 2013年1月 (2)
- 2012年12月 (1)
- 2012年11月 (2)
- 2012年10月 (1)
- 2012年9月 (1)
- 2012年8月 (1)
- 2012年7月 (1)
- 2012年6月 (1)
- 2012年5月 (1)
- 2012年4月 (1)
- 2012年3月 (1)
- 2012年2月 (1)
- 2012年1月 (3)
- 2011年12月 (1)
- 2011年10月 (2)
- 2011年9月 (4)
- 2011年8月 (2)
- 2011年7月 (2)
- 2011年6月 (2)
- 2011年5月 (1)
- 2011年4月 (2)
- 2011年3月 (4)
- 2011年2月 (1)
- 2011年1月 (3)
- 2010年12月 (2)
- 2010年11月 (4)
- 2010年10月 (2)
- 2010年9月 (4)
- 2010年8月 (3)
- 2010年7月 (3)
- 2010年6月 (4)
- 2010年5月 (3)
- 2010年4月 (3)
- 2010年3月 (3)
- 2010年2月 (3)
- 2010年1月 (4)
- 2009年12月 (3)
- 2009年11月 (5)
- 2009年10月 (4)
- 2009年9月 (4)
- 2009年8月 (6)
- 2009年7月 (6)
- 2009年6月 (5)
- 2009年5月 (8)
- 2009年4月 (2)