眼科新情報
先日もお伝えしましたが、
当院では白内障手術の他に
緑内障の治療にも力を入れております。
緑内障の新治療薬の紹介を
以前よりしていますが、
今回は参天製薬(株)より
新しい点眼薬
コソプト配合点眼液 の登場です。
コソプト配合点眼液は
チモロールマレイン酸塩(製品名:チモプトール)
とドルゾラミド塩酸塩(製品名:トルソプト)
の2剤を組み合わせた薬剤です。
コソプトの作用
緑内障とは、眼の中の「房水」という水が
増えることや、その房水の流れが遮られてしまう
ことによって、眼圧が上がり、視神経が圧迫されることにより
視神経が損傷を受け、視野が欠けていくという病気です。
コソプトはその「房水」が作られるのを抑えることにより、
眼圧の上昇を抑える薬剤です。
このコソプトは1998年にアメリカで承認され、
現在では世界の約90カ国で承認されている薬剤です。
基準の厳しいアメリカのFDAでも承認されているので、
使用実績も豊富にあるようです。
点眼回数がこれまでよりも少なくて済みます!
点眼回数は「1日2回」です。
これまで同系統の薬剤ですと
3~5回だった点眼回数が2回で済みます。
そのため、点眼と点眼の間隔をあけることも
減らすこともできます。
点眼回数は減っても効果は従来どおりです。
(臨床試験で証明されています)
また、室温で保存できるので、
冷蔵庫に入れる必要はありません。
このように、新しい薬剤が
出来たことからも、今後もよりよい治療を
患者様に提供できるようになるかと思います。
ご興味・ご質問のある方は院長・スタッフまで
お気軽にご相談下さいね。
当院では、白内障の手術だけでなく、
緑内障の治療にも力をいれています。
さて先日、緑内障の新しい点眼液「ザラカム」の
紹介を致しましたが、今回は日本アルコンから
新薬の登場です。
点眼剤では、防腐剤としてBAC(ベンザルコニウム塩化物)が
使用されることが多いのですが、BACは角膜上皮(黒目)に
障害を与えることや、結膜(白目)に悪影響を及ぼすことが
報告されています。
このような背景から、
防腐剤BACフリーの新しい配合点眼液
「デュオトラバ」
が日本アルコンから、新発売になりました。
トラボプロスト(商品名:トラバタンズ)と
チモロールマレイン酸塩(商品名:チモプトール)
の2剤を配合した点眼液です。
この「デュオトラバ」には
人工涙液、ドライアイ治療薬や
コンタクトレンズの洗浄液であるオプティーフリープラス
にも採用されている、瞳に優しい保存剤が配合されています。
作用と効果について
目の中の液(房水)の産生を抑制し、
房水流出経路からの流出を促進することにより
眼圧を下げます。
通常、緑内障・高眼圧症の治療に用いられます。
用法・用量は「1日1滴・1日1回点眼」です。
利 点
トラバタンズ(1日1回)と
チモプトール(1日2回)を併用した場合と
1日1回1滴で同程度の眼圧下降効果が
あったことが臨床試験の結果報告されています。
時間をおいて2剤を順番に点眼するという
不便さが解消されるとともに
2剤目の点眼忘れによる
コンプライアンス低下を防げます。
朝点眼でも夜点眼でも同程度の
眼圧下降効果があったことが
臨床試験の結果報告されていますので、
ライフスタイルに合わせて、
点眼時間をご選択いただくことができます。
BACを含有しない室温保存可能な点眼液なので、
眼表面疾患のリスクを軽減して
瞳にやさしい治療を続けて頂けます。
以上より・・・・・
デュオトラバは2種類の点眼剤の併用が
必要な患者様にとっては、安全で有用な点眼剤と
いえそうです。
緑内障の新しい治療薬
ザラカム配合点眼液
がファイザー(株)より新発売となりました。
この点眼薬は従来から使用されている
ラタノプロスト(商品名:キサラタン)と、
チモロールマレイン酸塩(商品名:チモプトール)
の2剤を配合した点眼薬です。
作用と効果について
目の中の液(房水)の産生を抑制し、房水流出経路からの
流出を促進することにより、眼圧を下げます。
通常、緑内障・高眼圧症の治療に用いられます。
用法・用量は 「1日1滴・1日1回点眼」 です。
利 点
1日1回の点眼で、キサラタン(1日1回)とチモプトール(1日2回)を併用した場合と同程度の眼圧下降効果があったことが臨床試験の結果報告されています。
時間を置いて2剤を順番に点眼するという不便さが解消されるとともに、2剤目の点眼忘れによるコンプライアンス低下を防げます。
以上より・・・・・・
ザラカムは2種類の点眼剤の併用が必要な
患者様にとっては、有用な点眼剤といえそうです。
今後も新薬の情報などを
このようにどんどん紹介していきたいと思いますので、
情報収集の場としても是非ご利用して頂けると嬉しいです。
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