まだまだ寒い日が続いていますね体調管理に十分お気をつけください★
さて、当院では火曜日、水曜日の午後より白内障と翼状片の手術を実施しています。
手術に関しては、様々な知識や技術が必要なため、スタッフ一人ひとりが日々邁進しております。今年1月30日~2月1日にかけて行われた、第38回 日本眼科手術学会にも院長は勿論、スタッフも参加して参りましたので、そのときの学びも踏まえて当院の白内障手術ご紹介いたします。
まずは学会参加のご報告
学会では、白内障手術における今後の展望や、新しい機械、他の病院で行われている工夫について学び、刺激を受けました。今後、レーザーでの白内障手術が可能になるというお話しもありましたが、日本での普及はわずかであり、実績は少ない状態とのことです。
また、眼内レンズを挿入することが難しいとされる患者様に対し、水晶体嚢拡張リングというアイテムについて、今まで日本での製品化がありませんでしたが、HOYAという会社で取り扱いが始まり、院長も講習を受け、使用できる体制となっています。
白内障の症状
こんな症状が出始めたら・・・
☆目がかすむ
☆ものがぼやけて見えにくい
☆ものが二重、三重にみえる
☆晴れた日の日差しや、車の対向車のライトがとてもまぶしく感じる
☆メガネが合いにくい
上記の症状が2つ以上当てはまる場合、白内障の可能性がありますので、まずはご相談を
早期発見の場合、点眼での予防法や、バランスの良い食事をとること、強い紫外線をさけることなどで進行を抑えることができます。
免許更新が近く、視力に自信のない方は、お早めの受診をオススメします!!
手術について
手術が必要な状態であると判断された場合、まずは術前検査を受けていただきます。
手術予約をする際は、多少検査と説明でお時間をいただくようになります
当院では、安心で丁寧な手術ができるよう、一人ひとりを大切にした、ゆっくりとした空間づくりに努めています。
日帰り手術で、手術そのものは10分から15分で終了します。手術前には、感染予防と麻酔、瞳孔を開くための点眼をしっかりと行うため、痛みを感じることはほとんどありませんし、術後に感染を起こすような心配もほとんどありません。
術後は点滴がございますので、飲み物をのみながらゆっくりと過ごしてお帰りいただいております。
術後1週間は、保護メガネをかけていただくようになります。
手術後の経過も、しっかりフォローさせていただいております。経過ごとにスタッフが生活の注意点や点眼方法を伝えていきますので、たくさんのことを覚える必要はありません。
費用
1割負担の方 片眼 約15000円
2割負担の方 片眼 約30000円
3割負担の方 片眼 約45000円
眼内レンズについて
医師と相談のもとで、どのようなレンズが最適であるかを選んでいただきます。
単焦点レンズ→主流。遠くか近くのどちらかにピントを合わせます。
多焦点レンズ→遠くと近くのどちらも見えやすくなりますが、費用が保険適用外となります。
トーリックレンズ→ 乱視矯正ができます。
白内障の症状こと、手術のこと、どのような相談でもまずはお気軽にご相談されてくださいね
新年明けましておめでとうございます。
本年も院長・スタッフ一同、更なる向上を目指して、日々努力してまいります。
皆様どうぞよろしくお願い致します。
第68回日本臨床眼科学会
早速ですが、昨年11月、神戸ポートピアホテルで行われた
「第68回日本臨床眼科学会」に参加してきました。
この学会のテーマは「Academism」です。
Academism=学問研究において、純粋に真理を追究する態度。
臨床研究を行ってきた研究者の成果を発表する場に・・・
ということから、このテーマが選ばれました。
今回もテーマに沿った様々な講演があり、多くを学ぶことができました。
その中から、いくつかご紹介したいと思います。
最新の黄斑疾患治療
糖尿病の合併症の中に、糖尿病黄斑浮腫があります。
糖尿病黄斑浮腫とは、黄斑部がむくむ病気です。
網膜の毛細血管から、血液成分が漏れ出すことで浮腫を生じます。
黄斑浮腫は、最初は小さいものですが、
黄斑の中心部まで浮腫が及ぶと、著しい視力障害が生じます。
これまでは、ステロイドによる療法が有効とされてきましたが、
白内障の進行や眼圧上昇の副作用も指摘されてきました。
そこで、登場したのが、抗VEGF療法です。
抗VEGF剤には、新生血管の成長を抑える効果があり、
これを硝子体に注射する治療です。
臨床試験において、レーザーを照射して新生血管の発生を防ぐ方法よりも、
視力の改善が認められています。
未来の眼圧測定
緑内障の診断には、眼圧の測定が不可欠です。
眼圧計にはいくつか種類があります。
【非接触眼圧計】
器械にお顔を載せていただき、眼に向かって空気が発射される眼圧計です。
角膜のへこみ具合によって眼圧を測定します。
【ゴールドマン眼圧計】
細隙灯顕微鏡についている眼圧計です。
点眼した上で、医師が測定します。
角膜に色素をつけ、そこに眼圧計のチップを眼に当てて測定します。
現在の眼圧測定では、角膜を圧平することで評価しています。
しかし、角膜の厚みによる影響を受けたり、時間や季節によっても異なったりと問題点もあります。
これらの問題を解決するために、
眼内レンズ付属型の眼圧測定装置が研究されています。
眼内レンズの支持部にセンサーを付属させたものです。
センサーの軽量化など、取り組むべき問題点もありますが、
・直接測定できること
・いつでもどこでも確認できること
・連続した測定が可能なこと
など、利点がたくさんあります。
この装置が現実になれば、ご自身で眼を撮影して、
画像解析により眼圧測定が可能になる…なんて日もくるかもしれません。
その他、
・CALLISTO eye(白内障手術における手術支援システム装置)
・アレルギー性結膜炎治療の最新知見
・眼鏡処方におけるオーバースキア技術
・カラーコンタクトレンズを学ぶ
・適切なレセプトの作成法 など
についても学んできました。
院内に掲示していますので、ご覧ください。
なお、平成27年1月30日(金)~31日(土)は
日本眼科手術学会への参加のため、
休診させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
次回は、白内障についてお話しようと思います。
下記の期間を休診とさせていただきます。
休診期間:2014/12/27(土)の午後~2015/1/4(日)
※12/27の午前は診察いたします。
ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
少しずつ初夏の気配を感じる季節になりましたね。
さて、今回はお子さんに多く見られる仮性近視について
お話ししたいと思います。
近年、子どもの近視が増えてきています。
ただ、子どもの近視は大人の近視と違い、
一時的な調節麻痺や緊張性のいわゆる「仮性近視」の場合があります。
近視になったからといって、すぐにメガネをかけるのではなく、
まずは本当に近視なのか、一時的なものなのかを検査する必要があります。
学校の検診は授業の合間にすることが多く、
調節力が大人より強い子どもの場合は、
教科書など近くを見た後にすぐ検査をすると、近くにピントがあったままになってしまい、
遠くが見えない「近視」の状態になっていることがあります。
これが一時的な近視です。
眼科では
機械による他覚的な屈折力(近視・遠視・乱視の度数)を測定
裸眼(メガネなし)の視力測定
自覚的な矯正視力(近視・遠視・乱視のメガネをかけて見やすくなるか)の測定
を行います。
必要に応じて仮性近視や調節緊張による近視や遠視なのかを検査するために
「雲霧法」や「「目薬を使用する検査」を行う場合もあります。
当院では仮性近視に対し、以下の治療を行っています。
1週間に1回、機械を使って目の訓練をします。
夜寝る前に1回、目薬を点眼してもらいます。
訓練の効果をみるため、4週間に1回のペースで視力を測り、診察をします。
【目の訓練について】
ワック(woc)という機械の中にあるスライドを5分間くらい見ます。
自動的に遠くや近くを見たりすることで目の緊張、疲れをとる機械です。
これにより、目の毛様体筋の緊張を取り、仮性近視の改善を促します。
効果を期待するためには、週に1回ほどの使用をおすすめしています。
【夜寝る前の目薬について】
目の毛様体筋の緊張をとる目薬を点眼します。
点眼後30分ほどで毛様体筋の緊張が取れ、その状態が3~4時間続きます。
毎日夜寝る前にさして頂き、仮性近視の改善を促します。
訓練は3ヶ月から6ヶ月くらい経過をみていきます。
視力が改善しない場合や学校の授業などの生活に支障がある場合は、
メガネの作成・相談をお受けします。
お子さんの視力に心配があるときは、遠慮なくご相談下さいね。
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