NEWS お知らせ

学会・講習報告

  1月27日(金)~29日(日)にかけて、
   名古屋国際会議場で行われた
第35回日本手術学会総会」に参加してきました。 
         
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今回の学会のテーマは、
眼科手術におけるサイエンス・アート・ヒューマニティ」で、
眼科手術を科学的技術的、そして人間愛的な3つの側面から
捉えるものでした。

眼科手術は黎明期から成長期を過ぎ、成熟期に入っています。
だからこそ、人間愛的側面が重視できるように
なったのではないでしょうか。
白内障手術においては、
現時点での眼内炎予防のエビデンスや、
今ある機械・機器の利点・欠点、操作法、
眼内レンズについての報告
でした。
                 多焦点Infiniti+Beauty+Shot_convert_20110622051357.jpg
どれも、良い矯正視力ではなく、良い裸眼視力を追求しての
もので、QOVが重視されていることを感じました。
まだまだ単焦点レンズの需要が大きいですが、
多焦点レンズやトーリックレンズのニーズがあった場合には、
そのニーズに応えれるように、準備が求められます。
(多焦点レンズやトーリックレンズについは、適応の有無に
よって使用できないこともあるので、ご相談下さい) 
 
また、手術の切開創は、小切開から極小切開へ
現段階での極小切開レンズとしては、1.8㎜切開のものがでています。
切開創が小さいことで、術後の惹起乱視が軽減でき、
また感染予防にもつながります。
合併症予防や難症例に対する対策についても
講義を聴くことができました。
危機管理の上で、とても勉強になるものでした。
私自身が、印象に残ったのは、「眼科手術3Dシアター」です。
3Dの映画やテレビが話題になっていますが、
手術映像が3Dで流されているのです。
白内障手術をはじめ、硝子体手術、鼻涙管の手術まであり、
とても興味深いもので、見入ってしまいました。  
                 きりかぶ     
学会に参加させてもらったことで、
良い刺激を受けることができました。
普段、仕事の中だけでは見えなかった、仲間の一面にも
触れることができ、素敵な3日間を過ごせました。
明日からの業務に 、この学びを生かしていこうと思います。
               
ペコリ
学会で学んだことは、院内に掲示させてもらいます。
是非ご覧ください。
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平成23年6月17日(金)~19日(日)にかけて
博多で行われた第50回白内障学会総会」に
参加してきました。
お休みの間、ご迷惑をおかけしました。
博多は、連日、雨模様でしたが、天候が気にならないくらい
楽しい時間を過ごすことができました。
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学会のテーマはFrom creation to innovationでした。
日本白内障学会は昭和39年に白内障グループディスカッションとして
始まった学会であり、
その長い歴史の中で先人の先生が積み上げてきた
多くの知見があります。

特に近年の白内障の進歩は目覚ましく、
発症のメカニズムについてもかなり解明されてきました。
手術以外の方法での白内障治療が可能になる日も
そう遠くないはずです。
また、手術においても、
開眼手術から、より質の高い術後視機能を獲得する手術へと、
進歩してきました。
これは、手術手技自体の進歩に加え、
テクノロジーの進歩によるところが
大きいように思います。  
  
 
学会の中では、日常臨床に直結する多くのシンポジウムが
ありました。
                           gakkai3.jpg
あるシンポジウムでは、、
現在使用されている眼内レンズ、
   手術器具・機械、 そして感染予防
                                       においての検証

がなされていました。
強く感じたことは、白内障手術は、
単に「矯正視力が良い」ことを望むのではなく、「良い裸眼視力」
すなわち「QOVの向上」を目的に行われる時代になったということです。
その為には、
眼内レンズの選択

単焦点レンズ・多焦点レンズ・トーリックレンズ、
更には球面レンズ・非球面レンズをニーズに応じて選択していくこと
の重要性をあらためて実感しました。
「多焦点+トーリック眼内レンズ」の開発も進んでおり、
今後更に使用できるレンズが増えそうです。

 <青色症 球面収差>  <乱視矯正>    <老視矯正>
                                    
  tansouten.jpg         トーリック      多焦点
 着色非球面レンズ  トーリックレンズ     多焦点レンズ

それに加えて
新しく開発されてきた手術器具・機械の活用

 そのひとつである白内障手術装置
について、講演を聞きました。
当院で新しく導入した、「
INFINITI」も最新の機械として紹介されました。
                                Infiniti+Beauty+Shot_convert_20110622051357.jpg
この機械の特徴は、
OZil® IPを搭載 していることです
これによって白内障手術を効率的に低侵襲で実施する
ことが実現しました。

 従来の機械は、縦振動により水晶体を破砕・吸引
していましたが、 横振動が加わったことにより、
 ★熱が発生しにくい
 ★水晶体の飛散が少ない
 ★水晶体の破砕効率が高い

より安全で効率的な手術を提供できるようになりました
最後に
感染予防・安全対策に努めること

当院で取り組んでいる
 ・術前滅菌法
 ・手術中の前房内抗菌薬投与
 ・術後の抗生剤点滴・内服・点眼
についても、考えることができました。

確立された一つの方法はまだありませんが、
エビデンスがあることを引き続き行っていきたいと
思います。

また、電子カルテや予約システムについての情報も
得ることができました。
日々、医療が進歩していく中で、患者様がより利用しやすい
安心できる医院を築いていけるよう
新たなシステムの導入も検討していきたいと思います
。 

                       ペコリ
日々、多くの患者様に来院して頂いていることに感謝すると共に、
その思いに応えることができるよう
精進していきたいと思います。
                              スミレ1

 東北地方太平洋沖地震により被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げると共に、被災地の一日も早い復興と皆様のご健康をお祈り申し上げます。
 
 当院でも、地震で被害に遭われた方々に対する救援活動を支援し、復興に役立てていただくため、日本眼科医会・日本眼科学会を通して義援金を送らせて頂きました。

                
                 スミレ1
先日、山口市で開催された、
    「山口眼科スタッフ講習会」に参加してきました。
    P3130441_convert_20110313174350.jpg       kousuukai.jpg             
①患者様への応対の仕方
②老視眼の視力矯正の方法
③糖尿病性網膜症
についての講演があり、日々の業務の中での疑問や不安を
全てではありませんが、解決することができました。
              バンザイ
糖尿病性網膜症について、少しご紹介しましょう。
以前にも、糖尿病性網膜症について、お話しましたが、
この病気は、日本での失明原因の「第2位」であり、
予防・早期治療が大切なので、もう一度お話しますね。
              赤いお花
糖尿病とは、血糖値が高い状態が続くことで
全身にいろいろな合併症を引き起こす病気です。
 その糖尿病3大合併症の一つに網膜症があります。
糖尿病患者様の血液は、糖が多く、固まりやすい状態に
なっているため、網膜の毛細血管を詰まらせたり、
血管の壁に負担をかけて、出血を起こしたりします。
(眼底出血)
出血を起こすと、血液の流れが悪くなり、
網膜に酸素や栄養素が不足します。
さらに、症状が進行すると、硝子体出血を起こし、
失明に至る場合もあります。
網膜症の治療は、血糖コントロールが基本であり、
初期の段階では、症状が現れにくいので、
定期的な眼底検査が必要になります。
眼は、体の中で唯一血管の状態を見ることができます。
眼の状態から、体の状態がわかるといっても良いと思います。
糖尿病といわれたら、必ず眼科でも定期検査を受けましょう。
                 
               体重
講演の中で、
「病気があっても、健康人と変わらない人生を送っていただきたい」
と先生が言われてました。
「見えない」という状態にならないように、
網膜症を予防し、明るく、楽しい人生を送りましょう。
 
いつでもご相談下さい。
            
                       ペコリ
                                            スミレ1

11月29日(月)午後1時から2時まで
お昼の休憩時間を利用して、
ファイザー株式会社さん主催の
勉強会を行いました。
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まずは緑内障という病気について
簡単にみていきましょう。
緑内障とは、眼圧などによって
視神経(物を見る上で大切な脳への伝達路)が
障害され、視野が狭くなったり、部分的に見えなくなったり
する病気です。
失われた視野は戻ることはありませんが、
さらに進行しないように、防ぐことが大切になります。
防ぐ為には今以上に進行しないよう、
私たち眼科医・スタッフがアドバイス・管理をします。
それと同時に患者様の協力も必要となります。
それは、自宅での目薬の点眼です。
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患者様にアンケートを取った結果、
・2種類以上点眼薬がある場合、5分以上時間を空けられない。
・点眼液がきちんと目に入らない。こぼれる。
・1滴だときちんと入ったか不安なので2~3滴入れる。

                   などの意見があったそうです。
目薬をきちんと入れて頂くことが
緑内障の進行を防ぐ為には必要不可欠
ですが、
患者様の意見を聞いて開発されたのが、
このザライーズ(点眼補助具)だそうです。
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このザライーズの使い方についても
今回の勉強会でしっかり講義をうけました。
この点眼補助具は、キサラタン点眼液・ザラカム配合液
限定
になりますが、この点眼液を使っていて
目薬が入れにくいという方は、試す価値ありですよ。
【点眼補助具のメリット】
・確実に目の真ん中に目薬を入れることができる。
・介助の方も容易に入れてあげることができる。
・点眼補助具に点眼液をセットしたまま、保管できる。
                 などがあります。
【デメリット】
・点眼補助具のセットの仕方に慣れることが必要。
(セットは難しくないので、慣れれば簡単ですよ)
緑内障は目薬を入れることが最も重要になりますが、
億劫(おっくう)になりがちな点眼に対しても
このように、どんどん患者様の力になれるよう
開発されているようです。

私たちも今後、この点眼補助具について
患者様に紹介していこうと思いますが、
興味のある方・使用したい方は
お気軽にスタッフに声をかけて下さいね。
またこの場をお借りして
今回勉強会を開催して下さいました
ファイザー株式会社さんに
院長・スタッフ一同、お礼申し上げます。
            ペコリ
        

11月12日(金)~14日(日)にかけて、神戸で行われた
第64回日本臨床眼科学会に参加しました。
お休みの間、大変ご迷惑をおかけしました。
ペコリ
学会では、眼科医療に携わる多くの関係者が参加しており、
それぞれの施設での取り組みや臨床報告を聞くことができました。
また、各施設の医療に対する熱い思いに触れることもあり、
多くの刺激を受け、気持ちが高まりました。
 
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内容としては、白内障や緑内障をはじめ、
ドライアイ、コンタクトレンズ、眼鏡処方、糖尿病など・・・
幅広い分野での講演があったのですが、
中でも、白内障手術への取り組みは印象深かったです。
絵本
白内障手術の合併症の一つに「眼内炎」があります。
当院で行っている予防法について紹介しましょう。
①手術前点眼・軟膏の使用
抗菌力の強い薬を3日前から使います。
②手術前に眼脂培養検査
(眼に潜む菌の有無・種類の検査)の実施

眼に合った効果的な薬を選択します。
③手術前の眼の消毒は、院長自らが行います 
最も有効でかつ安全な消毒法を取り入れています。
④手術後の点滴・内服
目薬では効果の薄いマイボーム腺にひそむアクネ菌などには、点滴や内服での全身投与が有効とされています。
⑤手術後の点眼
手術直後に抗菌力の強い薬を使用します。また、翌日より、薬の効果を考え、いくつかの目薬を組み合わせて使用します。
眼内炎の発症を限りなくゼロに近づけることは、
当院のこだわりであり、日々継続していることです。
今回学んだことを生かして、今後も引き続き取り組んでいきますね。  
また、緑内障についても、治療に有用な
点眼薬について学ぶことができました。
以前にブログでも紹介したことがありますが、今年新しく登場した
ザラカム、デュオトラバ、コソプトなどの配合剤です。
配合剤とは、二つの薬を1つにした薬で、
以下のような利点があります。                                 
・点眼回数が少なくすむ
・点眼に要する時間が短縮する
・先に点眼した薬剤の洗い流しを防ぐことができる
・防腐剤による目の傷ができにくい
・経済的負担が軽くなる

このようなことをふまえて、今まで2剤を併用していた患者様には、
有用な点眼薬といえそうですね。 

縮小⑤ 縮小④
その他にも、最先端の医療についてたくさん学ぶことができました。
この学びをスタッフ間で共有し、
皆様に今以上により良い医療が提供できるよう、
「お一人 おひとりを大切に・・・」をもっとうに、日々精進していきます。
                                  
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