ドライアイ第2弾★
以前に「ためしてガッテン」で放送された内容をご紹介ましょう。
眼科に関することで、とても分かり易かったですよ。

「実用視力」と「ドライアイ」についてのお話しでした。

さて、『実用視力』とは何でしょう?
これは、特殊な機械で測定することができるのですが、
30~60秒間、連続的に視力を測り、
その視力の平均をみています。
通常、視力測定でみるのは、視力の最大値です。
視力は良いのに、“なんとなく見えにくい”
これは、実用視力が低下している可能性が高いです。
どうして、『実用視力』が低下するの?
視力低下の原因の一つに「涙」があります。
本来涙は、瞬きをすると、均一になめらかに眼の表面に広がります。
この涙によって眼の表面の細かな凸凹が消え、
物が見やすい状態になります。 
ところが、涙のバランスが崩れていると、
瞬きをしても眼のところどころに涙が保持できない箇所ができ、
表面が凸凹になります。
この凸凹によって眼に入る光が散乱し、
はっきり見えなくなってしまうのです。
これが皆さんご存知の「ドライアイ」です。

このドライアイを改善する方法の一つに目薬があります。
最近、新しい治療薬として、「ジグアス」「ムコスタ」が登場しました。
それぞれ作用機序は異なりますが、
どちらも、ムチンの分泌を促す目薬です。

この薬は、市販されていません。
眼科での処方が必要な薬になります。 
「最近なんとなく見えずらい・・」と感じている方は、
一度眼科でご相談下さい。
「ドライアイ」が原因かもしれませんよ。
★見えづらさの原因には、白内障などの病気が関与している
こともあります。
眼の状態によって、必要な治療が異なりますので、
宜しくお願い致します。
緑内障
![]()
桜の季節もいつしか過ぎ、葉桜の季節となりました。

今回は、緑内障についてお話ししましょう。
さて、緑内障とはどんな病気でしょう?
しばしば、緑内障になると失明すると思っている方がいらっしゃいますが、
決してそうではありません。
早期に発見して、治療を開始すれば、そう簡単に失明はしません。
しかし、病状は徐々に進行していくため、早期発見が困難なことも事実です。
緑内障は日本人の中途失明原因第1位【25.5%】を占めています。 
また、40歳以上の日本人の20人に1人は緑内障と推定されています。
しかし、なんと9割の方がまだ気づいていないと考えられています。
40歳を過ぎたら、一度は眼科受診をし、
チェックを受けることが大切なのです。

では、緑内障について具体的にお話ししましょう。
【病態】
緑内障は、視神経が障害されて、視野が欠けていく病気です。
視野の欠ける原因は、眼圧の上昇などです。
眼圧が高くなることで、視神経が圧迫されて、傷つき、視野が欠けてしまいます。
ただ、視神経の強さは人によって異なり、
眼圧が正常でも、緑内障になってしまう人もいます(正常眼圧緑内障)。
日本人は、この正常眼圧緑内障の人が多く、約7割を占めています。
視野は、ゆっくりと長い時間をかけて、欠けていきます。
はじめのうちは、なかなか気づくことができません。
しかも、片方の眼の視野が欠けても、反対の眼で補ってしまうため、
両眼で見ると、気が付かないのです。
一度欠けてしまった視野は、元にはもどりません
【治療】
緑内障のタイプや病期によって、異なりますが、
目薬・レーザー治療・手術といた治療法があります。
一般的には、目薬による治療が基本です。
緑内障を早期に発見し、目薬による治療を続けていれば、
多くの場合、失明に至ることはありません。
【検査の内容】
眼圧検査
眼底検査
視野検査
光断層干渉計
緑内障について、少し、分かりましたでしょうか?
緑内障と診断された方は、主治医の指示のもと、きちんと治療を継続しましょう。
また、そうでない方も、定期的に検査を受けましょう!
“見えることは”は、あたりまえのことではなく、
とっても幸せなことです。
眼を大切にしましょう
40歳を過ぎたら、定期的に緑内障の検査を受けましょう!
★検査には、約1時間程度お時間を頂きます。
また、眼底検査をするため、検査後4~5時間見えにくさが生じます。
お車の運転以外で来院下さい。
ムコスタ点眼液UD2%について先日、大塚製薬さんのご協力のもと、
ムコスタ点眼液についての勉強会がありました。
最近、テレビでも取り上げられ、話題となったお薬ですが、
皆さんご存じですか


ムコスタ点眼液UD2%は、ドライアイ治療剤です。

まず最初にドライアイについてお話しましょう。

近年、コンピュータ作業の増加、エアコンなどによる室内乾燥、
コンタクトレンズや屈折矯正手術の普及などにより、
ドライアイ患者さんが増えています。
日本では約800万人の患者さんがいると推定されています。
『涙』は、「油層」「水層」「ムチン層」の3層からなっており、
それぞれ大切な役割を担っています。
「油層」は、水分の蒸発を防ぐ
「水層」は、目の表面の乾燥を防いだり、目に栄養分を運んだりする
「ムチン層」は、水層と眼の表面の間をとりもつこの3層のバランスが崩れることによって、
眼の表面・角結膜上皮に障害が起き、
ドライアイが生じます。
【どんな症状がでるの?】
眼が乾く、
ゴロゴロする
かすむ
まぶしい以上のような不快感程度の症状から始まり、
感染症やアレルギーなどの炎症が起こりやすくなったり、
視力低下や眼痛を生じることもあります。
【ドライアイの治療】
現在のところ完全に治す治療法はありません。
治療の中心は点眼です。
油層・水層・ムチン層を正常に近づけることが治療の第一です。
人工涙液やヒアルロン酸ナトリウムの点眼、
これに加えてジグアスを使うのが今までの主流な治療法でしたが、
今年に入り、角膜及び結膜のムチン産生を促進し、
涙の質を正常化させ、
また、角膜と結膜の傷を修復させる点眼液が発売されました。
これが「ムコスタ点眼液」です。
【ムコスタ点眼液の作用機序】
ムコスタは、角膜と結膜に作用し、涙を構成しているムチンの産生を増やすことで、
涙液を質的に改善します。
すなわち、涙の土台からドライアイを治療する薬剤です

①結膜・角膜のムチン産生促進作用
②角膜・結膜上皮障害改善作用
③角膜上皮細胞増殖作用
④コブレット細胞数増加作用
(ゴブレット細胞とは、結膜上皮に存在し分泌型ムチンを産生・分泌する)
⑤抗炎症作用
このようなことから、
従来の涙の成分を補い保つ点眼液とは
全く異なる作用をもった薬なのです。
何よりも、自覚症状改善効果が高く、
異物感・乾燥感・眼痛などの
様々な自覚症状を速やかに改善し、その効果は長続きするという
試験報告があります。

従来の治療では満足されない患者さんにも
有用であり、期待できる薬だと思います。
【剤形】
白色の水性懸濁点眼剤です。
1回使用タイプの製剤であり、保存剤を含有していません。
点眼することで、性質上、霧視や苦味といった副作用が
言われていますが、それ以上に症状改善を実感できるので
中止例が少ないようです。
このことからも、とても良い薬だと思います。
苦味については、点眼後、目がしらを押さえることである程度予防できますよ

また、点眼時の一時的な霧視は心配ないです。かすみは白色の懸濁液のため目の前が白くなることが原因と考えられ、
多くの場合数分で、長くても10分程度でよくなります

ドライアイで辛いと感じている方は、
是非ご相談下さい。
第36回日本眼科手術学会総会
1月25日(金)~1月27日(日)にかけて、
福岡サンパレス、福岡国際会議場、マリンメッセ福岡で行われた
「第36回 日本眼科手術学会総会」に参加してきました。

今回の学会には、
日本を代表する白内障、角膜および網膜硝子体の
それぞれの分野の先生、
ならびに、海外の一流の先生がこらました。
長年に渡り、各分野において携わってこられたからこそ
培われた技術の数々をお聞きすることができました。
また、昨年、話題になったiPS細胞を用いた治療に関する
お話もあり、 早朝から夕方まで、
眼科手術に関する最新の専門知識を高めることができました。
皆さん、眼科領域において、
IPS細胞がどのように期待されているかご存知ですか?
現在、眼科において、ips細胞を用いた網膜再生手術が注目されています。
特に、現在失明原因第3位に位置する網膜色素変性症に対する
適用の実現に向けて、日々研究が重ねられています。

網膜色素変性症とは、遺伝性の疾患で、
夜盲や視野狭窄を生じる病気です。
今のところ、確率した治療法はなく、症状の進行を遅らせる
対症療法しかありません
。
以前に、網膜色素上皮(RPE)移植が行われたことがありましたが、
拒絶反応、正着不良、重篤な合併症など様々なデメリットが生じ、
実用化には至りませんでした。
そこで期待されるのが『IPS』細胞
です。
IPS細胞を用いるメリットとして・・・
倫理的問題の回避
(胎児・あるいは他人の細胞を用いてなくて良い)
免疫学的問題の回避
(自己の細胞を用いるので拒絶がない)
手術侵襲が少ない
(細胞は表皮の採取だけで良い)
実用化になるには、
①非臨床実験
②臨床研究
③治験
といった段階を経ていかなければなりません。
現在①→②の段階まで進んできているようです。
現在日本には、網膜色素変性症の患者さんは、
数千人に一人と言われています。
患者さんのためにも、一日でも早く実用化されることを願いつつ、
今後の日本の医療の発展に期待したいと思います 
次に、白内障手術について学んできたことを報告しますね。
学会で必ず講演されるのが、「眼内炎予防」についてです。
それは、完全な予防は不可能だからです。
予防策については、多くのエビデンスがあり、
現在、当院で取り組んでいる事項を裏付けする内容の報告でした。
【眼内炎】
日本における眼内炎の発症頻度は、
およそ2000件に1件と言われています。
発症すると、後遺症(重篤な視機能障害)を残してしまいます。
見えない敵(細菌)との戦いのため、
いかに予防するかが重要です。
術前滅菌法
眼表面・涙道の感染性眼疾患の治療
抗菌点眼薬の予防投与
≪抗菌薬≫
術前3日前の点眼がもっとも有効と言われていますが、
抗菌薬の予防投与を行っても、
CNSやアクネ菌の除菌は困難 と言われています。
当院では、術前に眼脂培養を行い、
結果に応じて抗菌薬を選択しています。
また、眼軟膏も使用し、
マイボーム線に潜む菌へも対処しています。 
消毒薬による術前の消毒
術前消毒には多くのエビデンスがあり、
世界的に広く行われている方法です。
消毒液には、
ポピドンヨード(イソジン)とポリビニルアルコールヨウ素(PAヨード)がありま す。

当院では、イソジンとPAヨードを部位によって使い分け、
確実・丁寧な消毒に努めています。
消毒薬も細菌により汚染されます。
(希釈液の作り置きをしないよう注意しましょう)
確実なドレーピング
その他、灌流液の中に抗生剤を混注したり、
手術直後の点眼、抗生剤の点滴・内服なども取り組んでいます。
感染症の発症が限りなくゼロになるように、今後も努めていきます。

【眼内レンズ】
白内障手術では、瞳の中の濁りを取ったあとに、人工のレンズを入れます。
以前は、眼内レンズといえば単焦点レンズのみでしたが、
近年では、それに付加価値を有する
多焦点レンズやトーリック眼内レンズが出ています。

同じ手術をしても、入れる眼内レンズによって
見え方や満足感が異なります。
現在求められているのは、
良い矯正視力ではなく、良い裸眼視力です。
当院でも、患者さんの希望に応じて、
眼内レンズを選択しています。
付加価値眼内レンズは、
すべての方に適応となるレンズではありませんが、
白内障手術を考える際には、一度ご相談いただけたらと思います。

その他、糖尿病性黄斑浮腫や加齢黄斑変性症など
についても学んできました。
院内に掲示していますので、ご覧ください。

最後に学会への参加のため、
休診させていただき、
ご迷惑をおかけいたしました。
学会で学んだ知識を今後の医療に役立てていきたいと思います。
花粉症とコンタクトレンズについて
![]()
今年も花粉の季節がやってまいりました。
2013年のスギを含めた花粉の飛散数は、2012年と比較すると、
2~5倍になると見込まれています。
花粉症では、鼻水・鼻づまりなどの鼻の症状の他、
眼のかゆみや充血などの眼症状に悩まされる方が多く、
特にコンタクトレンズを装用している方にとってはつらい時期になります。

花粉飛散時期には、メガネの装用とコンタクトレンズ装用中止が良い
のすが、調査によると、飛散時期であってもコンタクトレンズの装用を
希望する方が多いことが明らかになっています。
<花粉飛散時期におけるコンタクトレンズ装用には
初期療法とコンタクトレンズの選択が重要>
point 1
初期療法が大切
花粉飛散時期をできる限り快適に過ごすためには、
アレルギー症状を軽くすることが重要です。

花粉飛散が予想せれる約2週間前から抗アレルギー点眼薬を
使用することを
「初期療法」といい、これが有用です。
初期療法により、アレルギー症状を軽くすることができれば、
コンタクトレンズの装用を継続することも可能になります。
point 2
アレルゲンを回避
花粉飛散時期においてもう一点重要なのが、
アレルゲンを回避することです。

アレルゲンを回避するためには、
コンタクトレンズに花粉を付着させない、残さないことです。
そのためには、花粉が付着したレンズを、
毎日新しいレンズに交換することができる
1日使い捨てタイプのコンタクトレンズへ変更することが有用です。
さらに、乾燥しにくいタイプのコンタクトレンズが望ましく、
シリコーンハイドロゲル素材の1日使い捨てタイプのコンタクトレンズの選択がおすすめです。
現在、ジョンソン&ジョンソンから発売されている
「1デイアキュビュートゥルーアイ」のみとなりますが、
とても装用感の良いコンタクトレンズです。
オススメですよ
。
今から花粉対策をして、花粉の時期を乗り越えましょう

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